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ベリッシモ・フランチェスコが、「ヤマヒサ 取締役」植松勝久氏に出会った。

 
  ヤマヒサ 取締役
植松 勝久
株式会社ヤマヒサ
住所 小豆郡小豆島町安田甲243
TEL 0879-82-0442
FAX 0879-82-5177
http://www.yama-hisa.co.jp
   
「オリーブ茶畑なんて見たことも聞いたこともないよ!」と言うと、「きっと世界初です。先日視察に来られたイタリアの方も驚いていました」と植松さん。オリーブ茶にかける情熱は底知れない!   茶畑の品種は葉をたくさんつけるネバディロブランコ。新芽は年3回ほど収穫。新芽を摘むと花は咲かないため、茶畑のオリーブは実をつけない。オリーブの天敵、害虫ゾウムシは手で駆除する。   ほのかな渋みと苦みが漂い、さっぱりとした飲み口のオリーブ茶。例えるならハーブティのよう。ペットボトル飲料の他、ティーパックや粉末もある。健康が気になる人は愛飲をオススメ!
 

おそらく世界初!? 緑がまぶしい“オリーブ茶畑”

 
小豆島は日本のオリーブ栽培発祥の地。オリーブオイルの精製工場も多い。その一社、ヤマヒサの植松勝久さんから「うちでお茶でもいかがですか?」と誘われた。Oh!いいですねぇ!いただいたお茶は緑がかった黄金色。ほんのり苦みと渋みがある。「これ、何茶ですか?」と尋ねると「当社で作っている“オリーブ茶”です」。オリーブのお茶なんてイタリア人のボクも初めてだよ!
  オリーブの実がポリフェノールやビタミンEなどを豊富に含んでいることは有名。実はオリーブの葉にもたくさん含まれているそうだ。もっと日常的にオリーブの良さを取り入れるために、お茶にすることを思いついた植松さん。最初は剪定後の葉だけを使っていたが、古葉は固い。「やわらかい新芽をブレンドすることで、もっとまろやかな味わいになるのではと考えたんです」。
  そこで新芽を摘むためだけの専用畑を作った。畑には腰ほどの高さに剪定されたオリーブの木が整然と並ぶ。まさに茶畑そのもの。大型製茶機も導入し、茶葉の栽培から製品化に至るまですべて自社対応。他の茶葉をブレンドせず、オリーブの葉だけでお茶を作ったのはヤマヒサが初めてだ。オリーブの可能性を広げるオリーブ茶は新たなオリーブブームを巻き起こすかもしれない。
見た目は緑茶の茶畑と同じだが、実はすべてオリーブ。2カ所計90アールの茶畑で栽培され、新芽を収穫する。こんな不思議な姿のオリーブの木は島内でもここだけ。新たなオリーブの名所になるかも!
 
櫂棒での攪拌作業はかなり重労働。上下が入れ替わるようにしっかりかきまぜ、もろみの中に空気を送り、さらなる発酵を促す。発酵が進むともろみが木桶からあふれんばかりになる。   BGMに琴演奏が流れる蔵の中ではもろみが静かに発酵中。あちらこちらでプチッ、プチッ、ジュワジュワッというはじける音がする。もろみのおしゃべり、もろみの息遣いって感じだ。
 

もろみに琴の音を聞かせて発酵中

 
ヤマヒサの本業は醤油醸造。醤油蔵では発酵でガスが溜まったもろみがぷっくりと盛り上がり、まるでチョコマフィンのよう。「まぜてみますか?」と植松さんから攪拌用の長い櫂棒を渡される。足元は滑りそうだし、もろみの匂いにクラクラ・・・。ふと隣の蔵を見るともろみの中にエアーを送ってまぜていた!「木桶の数が多いですからねぇ。こういうのも使います」。おいっ!そんなのあり?   蔵の中で気づいたのが、BGMが流れていること。上品な琴の音だ。「ワインにクラシックを聞かせるといい熟成をするって言うでしょう。社長が『醤油は日本古来のものだから、和の音色、琴だ!』と言い、25年前からやっています」。効果のほどはともかく、「いいもろみに育ってほしい」という親心と、醤油のためなら何でもトライする!という姿勢を、琴の音色から感じたボクだった。
     
ヤマヒサではタンクでも醤油を醸造している。ボクらが立っているのはそのタンクの間。ヤマヒサの醤油は、日本で人気を博したグルメ漫画「美味しんぼ」にも登場したらしい。読んでみなくちゃ!
 
 
 
オリーブ茶ティーパック
 
内容量/価格 3g×10袋/945円
3g×30袋/2,520円
特徴 自社農園で化学肥料や除草剤を使わずに育てたオリーブの葉100%のお茶。オリーブの葉にはカルシウム、鉄分、ビタミンEが含まれ、ポリフェノールもたっぷり。健康維持に役立ちます。