小豆島は日本のオリーブ栽培発祥の地。オリーブオイルの精製工場も多い。その一社、ヤマヒサの植松勝久さんから「うちでお茶でもいかがですか?」と誘われた。Oh!いいですねぇ!いただいたお茶は緑がかった黄金色。ほんのり苦みと渋みがある。「これ、何茶ですか?」と尋ねると「当社で作っている“オリーブ茶”です」。オリーブのお茶なんてイタリア人のボクも初めてだよ!
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オリーブの実がポリフェノールやビタミンEなどを豊富に含んでいることは有名。実はオリーブの葉にもたくさん含まれているそうだ。もっと日常的にオリーブの良さを取り入れるために、お茶にすることを思いついた植松さん。最初は剪定後の葉だけを使っていたが、古葉は固い。「やわらかい新芽をブレンドすることで、もっとまろやかな味わいになるのではと考えたんです」。
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そこで新芽を摘むためだけの専用畑を作った。畑には腰ほどの高さに剪定されたオリーブの木が整然と並ぶ。まさに茶畑そのもの。大型製茶機も導入し、茶葉の栽培から製品化に至るまですべて自社対応。他の茶葉をブレンドせず、オリーブの葉だけでお茶を作ったのはヤマヒサが初めてだ。オリーブの可能性を広げるオリーブ茶は新たなオリーブブームを巻き起こすかもしれない。 |