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島匠PROJECT 世界が瀬戸内の魅力に出会う。
瀬戸内海の夕暮れ
 

世界基準の景観美。外国人が絶賛した瀬戸内海。

 
瀬戸内海は、日本列島の本州、四国、九州に囲まれた日本最大の内海で、沿岸地域を含めて瀬戸内とも呼ばれています。波静かにきらめく海。そこに大小の島々が浮かぶように点在する姿は多島美と讃えられ、さらに浜辺の白砂青松、段々畑など日本ならではの美しい風景が広がる風光明媚な地域です。19世紀、瀬戸内海を航海した外国人は、その景観を絶賛して海外に伝えました。瀬戸内海の美しさは、日本より先に海外に知られていたのです。
  医師で博物学者のシーボルトや近代ツーリズムの祖トーマス・クックなど多くの欧米人に讃えられ、シルクロードの命名者で地質学者のフェルディナント・フォン・リヒトホーフェンの旅行記で世界中に紹介された瀬戸内海。日本では、明治の教育学者の新渡戸稲造が「瀬戸内海は世界の宝石」と記しました。世界基準の景観美を誇る瀬戸内海は、古くから海上交通の要衝でもあり、人や物資が行き交う中、島々では独自の文化や産業を育んできました。
     
大槌島小槌島
二十四の瞳映画村   銚子の滝   瀬戸内海
 

世界が注目する瀬戸内の島々の食文化、芸術文化。

 
瀬戸内の中でも食文化に恵まれた小豆島。醤油や佃煮、素麺、ごま油など日本ならではの食材や調味料の宝庫で、全国屈指の生産地となっています。また、日本のオリーブ発祥の地でもあり、小豆島産オリーブオイルは、世界規模の品評会でも好成績を収めています。小豆島を舞台にした映像作品も多く、壺井栄の小説『二十四の瞳』は、何度も映像化された名作。美しい自然と懐かしい風景が残る小豆島は、映画のロケ地として人気があります。
  瀬戸内は、芸術の分野でも世界から注目されています。2010年開催の瀬戸内国際芸術祭には、海外からも多くの人が訪れて大きな反響を呼んだことから次回2013年開催も決定しています。特に直島は、現代アートの聖地として世界的に知られる島。著名な建築家の安藤忠雄が設計したベネッセハウスや地中美術館の館内だけでなく、島の古い街並みや美しい自然の中にも現代アートが点在し、その融合した姿が作品となり人々を魅了しています。
  ほかにも瀬戸内海に浮かぶ大小の島々には、世界に誇る景観や食、芸術、伝統文化などが、海のきらめきの様にちりばめられ、それぞれに輝きを放っています。島に暮らす人々は、豊かな自然と温暖な気候を背景に、守り継がれてきた歴史と文化、伝統を大切にしながら様々なものづくり取り組み、世界へと発信しています。古来より諸外国の人々を魅了してきた瀬戸内海の魅力は、今も色あせることなく、穏やかな表情で訪れる人を迎えています。